パイレーツに所属した昨季、ピッツバーグでの本拠地開幕戦で腰を痛めた。
故障を抱えたまま、だましだましプレーをして成績を残せるほどメジャーは甘くない。  

「僕のエネルギーが弱かったのが一番の原因だと思うんですけど、良くも悪くも自分を殺した1年だったと思います。
ワガママではないですけど、もっと自分を出せばよかったかなとすごく思いました。色々と重なったのが去年でした」

日本に帰国すると、中学生の頃からアドバイスを請う治療家の元で、体のケアとトレーニングに努めた。
ウエートトレーニングは一切せず、自重を使った“エクササイズ”と呼ぶ運動も合わせて体を調整した。
人間の体が本来持つ力を発揮するため、体の中で骨や筋肉が正しく、かつ効率良く動くよう整えるイメージ。
地元・和歌山に作った室内練習場での打撃練習も合わせ、オフの調整は順調に進んだようだ。

「今は腰に全く痛みがない状態。僕の中では非常にいい感覚で、自信を持って打席でスイングできる状態ではあります」