萎びたキンタマ、極度の不振、億を割る減俸

現実を受け入れることの出来ないカッスは理性を失った。

「キョオオオオオオオオオオオオオ……………」

そこに居るのはもう巨人でも、小笠原でも無い。
そこに有るのは狂い果てた一個のキンタマか、畜生か。

カッスだった物の滅びが訪れる。
全身から髭が生えてくる。
北海道に蝕まれる痛みでカッスは叫ぶ。

そして全身が髭で覆われた頃、謎の頭痛は全身に広まりカッスは倒れた。
髭の塊はもう、うんともすんとも言わない。

カッスは、狂い果てて滅びた。
畜生もキンタマも、終わったのだ。

大正義原は「カッスは高くついた、次はタダで北海道から拾わないとね」と気にかける素振りすらなかった。

なお背番号100の畜生は間に合う模様