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進退伺を出した末の続投、その決断の背景は?

――最後に原監督自身のことを少し伺います。昨年は成績不振の責任を取って、進退伺も出した末の続投となりました。契約上の任期はあと2年ありますが、続投を決断した背景にはどんな気持ちがあったのでしょうか?

「去年、あのままで辞めさせてもらえるなら、それはそれで仕方ないかなと思っていたし、自分の中ではそれはそれでいいとも思っていました。ただ覚悟を示したかった。のほほんと今年また、監督をできていると思ったら自分自身も嫌だから。その上で(山口寿一)オーナーにきちんとケジメをつけた上で、話し合いの末に続投してくれということになった」

――今季で監督通算17シーズン目を迎えますが、まだまだ闘争心は衰えていない。

「ただ誤解を受けるかもしれないけど、僕のいまの心境は、今年まず頑張る、それで結果を残したら辞めることができるかもしれないというのもある。それも僕にとってのエネルギーなんです。年齢的にも今年で65歳になる。ちょっとのんびりしたい気持ちもどこかにある。ただのんびりしたい気持ちがあっても、やらなければならないときもあるわけですよ。そこが僕のエネルギーなんです。だから楽しいし、今年も全力でいきますよ」