アフリカ中部の赤道ギニア。
広さが四国の1.5倍ほどのこの国で、致死率が極めて高いウイルスによる死者が確認された。

赤道ギニアの保健相「マールブルグウイルスによって引き起こされる病気は、深刻で致命的です」

その病は「マールブルグ病」。

WHO(世界保健機関)は、赤道ギニアの北東部キエンテム県で、マールブルグ病にかかった9人が死亡したと発表した。

さらに、感染が疑われる人は、16人にのぼっているという。

マールブルグ病によく似ているとされるのが、2014年にアフリカで猛威を振るったエボラ出血熱。

アメリカやイギリスなどでも感染が確認され、世界中で1万人以上が死亡した。

マールブルグ病に感染した場合、発熱や倦怠(けんたい)感、血液の交じった嘔吐(おうと)などの症状が見られ、致死率は最高で88%にのぼる。

2005年には、アフリカのアンゴラで大流行し、200人以上が死亡している。

赤道ギニアの保健相「こんな(高い)致死率ですが、現時点で予防するためのワクチンは存在しません」

マールブルグ病の感染が拡大する可能性はあるのだろうか。

専門家の見方は...。