岸田氏は、2020年9月に出版した著書『岸田ビジョン』の中で、「アメリカでの差別体験」を語っています。
通産官僚(後に政治家)だった父親の駐在に帯同した岸田少年は、小学1~3年までの間、
ニューヨーク市クイーンズ区のパブリックスクールに通学していました。そこで、岸田氏は差別を経験したと話しています。

具体的には、クラスで動物園に行った時の話が紹介されています。
教師から「隣の子と手をつなぐ」ようにと指示があり、岸田少年は隣にいた白人の女の子と手をつなごうとしたそうです。
しかし、彼女は眉をひそめ、一向に手を繋いでくれなかったというのです。
その時の彼女の表情を岸田氏は今でも鮮明に覚えており、この出来事が「政治家を志した原点」だというのです。

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