5年前にタイ洞窟から生還の少年が死亡 サッカー留学先のイギリスで

【バンコク=井上航介】2018年にタイの洞窟から救出され、世界で注目を浴びたサッカーチームの少年が留学先の英国で死亡していたことが15日明らかになった。死因は不明だが、少年を支援していたタイの財団が後日詳細を説明するとしている。

英BBCなどによると、死亡した少年はドゥアンペットさん(17)で、22年から英イングランド中部レスターシャーのフットボールアカデミーに留学していた。12日にアカデミーの寮内で意識不明の状態で見つかり、14日に搬送先の病院で死亡が確認されたという。

ドゥアンペットさんは18年にタイ北部チェンライ県のタムルアン洞窟にとじ込められ、約2週間後に救助された少年らの一人。世界各地からレスキュー隊が集まった「世紀の救出劇」とされ、書籍や映画にもなった。