逃走中…刃物男、複数人の客いる郵便局で脅迫 異変に気付いた男性局員、顔切られ重傷 JR西川口駅の近く

16日午後1時37分ごろ、埼玉県川口市並木3丁目の川口並木郵便局から「強盗です。刃物を持った男が侵入し、職員が切られた。お金を渡したら逃げて行った」と110番があった。男は現金を奪って逃走し、局員の男女2人が男に切られるなどして重軽傷を負った。川口署は強盗致傷事件として逃げた男の行方を追っている。

 同署によると、押し入った男は窓口にいた20代の女性局員に、刃物のような凶器を示しながら「金を出せ」などと脅迫。さらに異変に気付いた40代の男性局員の顔などや30代の女性局員の手首を切り付けるなどして負傷させた上、現金5~6万円を奪って逃走した。犯行は数分の間に行われたとみられる。

 男性局員は顔などを切られて全治約2カ月の重傷を負ったが、会話はできる状態で、命に別条はないという。女性局員は手首を切られ全治約5日の軽傷だった。

 当時、郵便局内には複数の客がいたが、いずれもけがはなかった。

 男は30代とみられ、身長165~170センチの痩せ形。黒いフード付きジャンパーに茶色系のズボン姿。白いマスクを着け、白いスニーカーを履いていたという。

 凶器が現場から見つかっていないことから、男は刃物のようなものを所持したまま逃走しているとみられ、同署は逃げた男の行方を追っている。

 現場はJR京浜東北線西川口駅から北に約200メートル離れた住宅や飲食店などが立ち並ぶ地域。
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