日本ハムはリードを終盤にひっくり返された。相手のミスで引き分けには持ち込んだが、「練習試合から勝ち癖をつける」と強調している新庄剛志監督は、「2―1で勝ちたかった。『ここで勝つぞ』とベンチで話していたんだけど」と残念そう。昨季の救援防御率はリーグワーストの3・83。弱点が再び浮き彫りになった。

 守護神不在は特に深刻だ。現時点で最右翼と目される北山亘基投手が3―3の9回に登板したが、長短打を浴びて失点。「チームとして勝ちにいく状況で、失点してしまった」と反省した。続いて候補に挙がる石川直也投手とともに、盤石の存在とは言い難い。

 加藤武治投手コーチは「北山や石川がフラフラしているようでは。きょうの試合で危機感を感じた」と険しい表情。積み残したままの課題に、解決への糸口が見えない。

 就任1年目の建山義紀投手コーチは「抑えはルーキーや外国人も含めて適性を探っていく。悩ましい。この時期は青写真を描けるから楽しいと聞いていたけど、青写真がない」。新球場「エスコンフィールド北海道」での歴史的開幕が、刻々と近づいてくる。
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