【メサ(米アリゾナ州)19日(日本時間20日)=佐井陽介】アスレチックス藤浪晋太郎投手(28)に対する高評価が止まらない。キャンプ2度目のブルペンに入り、ノーワインドアップとセットポジションで計48球。「そこまで良くなかった」と辛口採点の本人をよそに、エマーソン投手コーチは「集中してストライクを投げていたし(前回より)良かった」と納得顔だ。

 同コーチは自主トレ期間から継続して投球をチェック。米国特有の滑りやすいボール、硬いマウンドへの対応にも「高い潜在能力を持っているし、アジャストできるだろう」と太鼓判を押す。「練習し続ければ、公園を散歩している時のように自分自身をコントロールして投げられる」とも表現。ブルペン投球中には、踏み出す左足の微修正から制球を安定させた右腕にうなずくシーンもあった。

 今後は23日(同24日)に打者相手の投球練習を行い、28日(同3月1日)のエンゼルス戦(ホホカムスタジアム)でオープン戦初登板する見込み。現時点で開幕ローテ上位候補と予想され、開幕カードのエンゼルス3試合でメジャーデビューする可能性も十分ある。

 マッカーシーブルペンコーチは「スプリットも何パターンかの動きがあって効果的。高めの速球をいいアングルで投げるといい」と期待した上で「他の投手も含めて、今後は(エンゼルス)トラウトや大谷とも対戦する。スカウティングリポートなどもフォーカスしていくことになる」とイメージ。実戦モード突入のタイミングが近づいている。

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