代木が投げた手元で動く“シロキボール”に丸が思わず声を出した。3回から2番手で登板し、1死二塁から丸を144キロ直球で見逃し三振。4回は坂本に対し。自己最速を2キロ更新する147キロを投げるなど中飛に仕留め、2回1安打無失点と結果を残した。「(打者の)手元で曲がって打ちづらそうにしていたし、コースに投げ切れたというのはよかった」。自分でも投げる日によってどう動くか分からないという、打者の手元でスライド気味に動く直球で惑わせた。

 事故の経験は武器だけでなく強い精神力も与えた。車との衝突で体が飛ばされるほどの大事故だったが「一度死にかけているので、もう怖いものはないです。バッターに対しても怖いものはない」。けがで野球ができない期間は食トレに励み、体を鍛えた。つらい出来事だったが、前向きに乗り切り、力を培った

どこに行くかわからないし怖いものもないらしいぞ