0001それでも動く名無し
2023/02/24(金) 05:31:09.02ID:lO2rbHvaM第2クールに入り、岡本和が本職ではない左翼守備の練習を本格化させている。本番での有事に備えた用兵だが、この日は村上も左翼でノックを受ける珍しい光景もあった。
今回の宮崎合宿には5人いる外野手のうち、ヌートバー(カージナルス)、鈴木(カブス)、吉田(レッドソックス)の3人が不参加。ソフトバンクの周東(自チームでは内野手登録)と近藤の2人が参加しているが、巨人・松原と重信がサポートメンバーとして帯同し、壮行試合では西武・西川も加わる予定だ。
保険の問題がクリアにならず、代表首脳陣が切望したメジャー組の早期合流がかなわなかったことは誤算でもあった。選手間の距離を縮め、連係を深める時期に駒が揃わない状況はやはり不安を募らせるからだ。
現状、本番では大事なセンターラインである中堅をヌートバーが務めることが有力。代表メンバーとの面識がなく、本職ではない中堅手を担い、その上で内野手や両翼との連係を取る時間は限られる。「守り勝つ野球」を標ぼうする栗山ジャパンにあって、鈴木、吉田を含めたメジャー組の合宿不参加は暗い陰を落としている。
実際、チーム内からは有事に備えた練習を前に「選考が決まった時点で外野の駒に不安はあった。本当にこれでよかったのかという考えは、どうしても浮かんでしまう」という率直な声もあった。投手を想定より多く15人とし、野手15人という限られたメンバー構成では、どこかしらに泣きどころが生じるのは必然。ただ、守り勝つという点で一抹の不安がよぎったのは確かだ。
球界関係者の一人は、選考の舞台裏をこう明かす。
「メジャー挑戦1年目ということもあり、WBC出場の可能性が極めて低いと見られていた吉田の選出が〝うれしい誤算〟だったのは確かです。首脳陣は吉田の選出が難しいことを覚悟して選考を進めていたはずですから、そこからの再考を余儀なくされた。日本の攻撃力を最大化する一方で、守備力という点では目をつぶる最終選考になったことは想像がつきます」
また3度の盗塁王に、2年連続ゴールデン・グラブ賞、ベストナインの阪神・近本が有力候補とされながら選外になった際には、球界内から「国内組から近本のような選手が必要だったかもしれない」との声が上がっていたのも事実だ。
メジャー組の強化試合出場はWBC本番直前の2試合のみ。白井ヘッドコーチが「(合流遅れは)決まったことなので、不安とか不安じゃないとかではなく、その中でどうやっていくかということだけです」と語るように、目の前の難題に最適なアプローチで準備を整えるしかない。思い描いた青写真とは違うスタートを切った中で、侍の真価が問われる。
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