0001それでも動く名無し
2023/02/24(金) 11:37:11.87ID:QfMQP1xWrhttps://news.yahoo.co.jp/articles/444336afb40cdc48da086e0dbfadd71b9c5820ae
ロシアがモルドバの親欧米政権転覆を狙っているとの疑惑に続き、モルドバの親ロシア派地域トランスニストリア（沿ドニエストル共和国）を併合する可能性も浮上している。トランスニストリアはウクライナ南西部と国境を接しており、ロシアが併合すればウクライナ最大の港湾都市オデッサ、さらにウクライナが先日奪還したヘルソンなど南部の要衝を攻撃する拠点になりそうだ。
ロイター通信は22日（現地時間）「ロシアのプーチン大統領は前日、トランスニストリア地域に対するモルドバの主権を認めた2012年の政令を撤回した」と報じた。トランスニストリアは旧ソ連崩壊直後の1991年、モルドバ編入に反対し独立を宣言したモルドバの親ロシア派分離主義勢力が支配する地域だ。1992年には独立を認めないモルドバ政府軍との内戦も起こった。当時ロシアは双方による休戦協定を仲裁し、兵力を派遣して新たな武力衝突を防いだ。
ロシアは2012年「トランスニストリアの特別な地位を決定する際にモルドバの主権と領土の保全、中立的な地位に基づき分離問題を解決する方策を模索する」という内容の政令を布告した。当時米国や欧州連合（EU）など国際社会が「ロシアがトランスニストリアを併合すれば、モルドバに対する主権侵害（侵略）行為とみなす」として圧力を加えたためだ。これは「トランスニストリアに対するモルドバの権利を認め、ロシアは一方的に併合しない」との約束として受け取られた。モルドバの現地メディアは「今回の政令撤回でロシアによるトランスニストリア併合の可能性がこれまで以上に高まった」との見方を示している。
ウクライナ戦争から1年が過ぎトランスニストリアの軍事的な価値は徐々に高まりつつある。この地域には約2万トンの旧ソ連製の兵器や弾薬が保管されており、駐留中のロシア軍も数千人に達する。表向きは1500人ほどの「平和維持軍」だが、欧米の情報機関は「直ちに戦闘可能な5000人以上の旅団級兵力を配備中」とにらんでいる。
トランスニストリアはウクライナ最大の港湾都市オデッサと60キロほどしか離れていない。ロシア軍がトランスニストリアからオデッサを奇襲攻撃し占領すれば、ウクライナ南部の海岸地域はロシアが確保することになる。その結果ウクライナは内陸に孤立し、黒海へのルートが遮断される事態になりかねない。
ウクライナは昨年以降「ロシアはトランスニストリアを併合し東部と南西部の双方からウクライナ攻撃をねらっている」と主張してきた。実際に昨年5月にトランスニストリアは「ウクライナが無人機（ドローン）やロケットを使って攻撃してきた」と主張したが、これについては「侵攻の大義名分ではないか」との見方も浮上している。
