不正入手したスマートフォンの通信用SIMカードを使い不正送金したとして、
愛知県警は22日、自称自営業の男(27)(神奈川県寒川町)、飲食店店員の男(38)(東京都台東区)の両被告(詐欺罪などで起訴)を、
不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで再逮捕した。

他人になりすましてSIMカードを再発行させてスマホを乗っ取り、不正送金などを行う手口は「SIMスワップ」と呼ばれ、
被害は世界で広がりつつある。県警によると、国内で不正送金に関与した疑いによる逮捕は全国初という。

発表では、2人は昨年7月、仲間と共謀し、大阪府の40歳代男性名義で再発行したSIMカードを利用し、
スマホを使って金融機関のアプリに不正にログイン。男性名義の口座から約600万円を両被告らの管理する口座に送った疑い。

両被告は、偽造した運転免許証を使って被害男性のSIMカードを再発行させたとして、詐欺罪などで起訴されている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230223-OYT1T50080/