男「ここが奴隷市場か……」 幼女エルフ「……」ビクビク……
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奴隷商「へへ、様々なタイプを取り揃えておりまさぁ」
男「ほう、俺の目に適う商品はあるのか?」
奴隷商「へい、多くの亜人を戦勝品として獲得いたしまして、ヘヘ」
男「軍のおこぼれにあずかったわけか」
奴隷商「へへ、そういうことで……」
男「いい商品があれば、それで構わんさ」
奴隷商「尤もなことで。ささ、これなんてどうでしょうか?」
グイ……
幼女エルフ「キャッ……」
男「いや、こいつをもらおう」
ドワーフ(♂)「おうっ!」
奴隷商「まいどありっ」
おわり 男「ドワーフ(♂)だけじゃ足りなくなってきたな」
男「奴隷市場に掘り出し物があればいいんだが……」
奴隷商「ほら、この方がお前のご主人様だ」
デブ貴族「ふぉっふぉっふぉ。今夜が楽しみじゃわい」
幼女エルフ「……」ビクビク
デブ貴族「ほら、こっちにこい!」グイッ
幼女エルフ「ぁぅ……!」
男「おい」
デブ貴族「ん? なんじゃ貴様は」
奴隷商「これはこれはお客さま。奴隷のお探しですか?」
男「ああ、よいドワーフ(♂)はいるか」
奴隷商「それではこちらに」
デブ貴族(わしに話しかけてきたのかと思ったけど、勘違いか)
おわり 男「やれやれ、奴隷なんてそうそう買えないのにまた来てしまった……」
エルフ幼女「……」ビクビク
奴隷商「あ、旦那、またお買い物ですか?」
男「ああ、それよりこの子供、前に売られなかったっけ?」
奴隷商「それが家に連れて帰ったところ、屋敷が炎上していたとかで返品に来たんでさ」
男「へぇ、災難だったな」
奴隷商「まったくでさぁ。曰く付きの商品になって戻ってくるなんて面倒なことになっちまって」
男「……」
エルフ幼女「……」フルフル
男「……曰くありげということは、安く売るってことか?」
奴隷商「へっへっへ、察しがよくて助かりまさぁ……旦那は上客ってことでお安くしておきますよ」
奴隷商「半額引きでどうでしょう?」
男「それだけ引ければ、代わりに安くドワーフ(♂)を売ってくれ」
奴隷商「さすがは旦那、買い物上手だ。へへ、まいどありぃ」
おわり 男「そろそろドワーフ(♂)以外の奴隷が欲しいが……」
奴隷商「上客の旦那、今日は何をお求めで」
男「家事を任せられる奴隷が欲しいのだが、何かいるか?」
奴隷商「へっへっへ…………それならこの奴隷はどうでしょう」
人間女「きゃっ……」
奴隷商「戦争前は敵国の館に努めていたそうで、家事なんかも得意だそうで。お前からもアピールしておけ」
人間女「は、はい。私は戦前、騎士の爵位を持つご主人様の館でメイドをしておりました……」
奴隷商「へへへ、なんなら下の世話もご安心を。病気の有無は確認済みなので……」
男「ふーむ…………手先は器用か?」
人間女「え、あの…………料理くらいは」
男(自信なさそうだな…………)
幼女エルフ「……」
男「ん、あれはこの前のか?」
奴隷商「ヘヘ……、あれ以来買い手がつかないでさ……」
男「おい、おまえ」
幼女エルフ「は、はい!?」 男「いや、そっちのお前だ。手先は器用か?」
ドワーフ(♂)「おうっ!」
男「こいつをもらおう」
奴隷商「まいどありぃ!」
おわり 男「そろそろ頭の良い奴隷が欲しいが……」
奴隷商「旦那、今日もドワーフ(♂)でしょうか?」
男「いや、今日は知恵の回る奴隷が欲しい」
奴隷商「知恵……ですか……。確かにドワーフは力があったり手先が器用だったりしますが、頭の方はからっきしでさぁ」
男「そこでだ。教育を受けた人かエルフ、またはそれらに準ずる奴隷が欲しい」
奴隷商「へい、そうですねぇ……」
幼女エルフ「……」
奴隷商「おまえは向こうへ行ってろ」
幼女エルフ「…………」
男「あのエルフ、まだ売れてないのか?」
奴隷商「へへ、旦那にお見苦しいところを。売れない奴隷にいつまでも金をかけられないんで、食事の量を減らしてるんですがね」
奴隷商「それが嫌ならお客様にアピールしろって言ってるでさぁ。しかし旦那の要望にゃ歳が足りてないんで、もっと考えて売り込んで欲しいですがね」
男「ほう……教育が出来ないわけではないが…………」
幼女エルフ「……」 奴隷商「手間を考えたら面倒でさぁ。それより商品の経理をしていた奴隷がここいらにいたはずだが……お、こいつだ」
男「経理! まさに適任だ。そいつをいただこう」
奴隷商「まいどありぃ! おい、今日からこの旦那がお前のご主人様だぞ」
ドワーフ(♂)「おうっ!」
おわり 幼女エルフ「あの……」
通行人女「……」
幼女エルフ「あの、お客様、わたしは…………」
通行人女「ふん…………」
男「…………あれは何をやっているんだ?」
奴隷商「へへ、お見苦しいところを。あんまり売れないんで、自分で売り込みをかけさせてるんでさ」
男「ふむ……」
男(娼館じゃあるまいし、あれじゃダメだな……)
奴隷商「それより旦那、今日はどんな用途でお買い求めで」
男「ああ、身の回りの世話をできる奴隷が欲しい。家事とは別のな……」
奴隷商「ヘヘ、確かに娼館にゃ病気持ちも多いでさ。それならこいつとか」
人間女2「は……はい…………」
奴隷商「お客様に挨拶しなさい」
人間女2「わたしは戦争では前線で戦っていました騎士です」
男「身代金は払われなかったのか?」
人間女2「払われたのは跡取りの兄だけで……」 ドワーフにいちいち性別与えてるのってなんかの伏線か? 男「それは運がなかったな。戦闘以外は何ができるんだ?」
人間女2「行軍中は将軍の身の回りのお世話などを…………」
男「ほう」
男(将軍のとなると、身元は確かなのだろうな……良く手に入ったものだ……)
奴隷商「へへ……上客の旦那には、上物でお迎えしようと考えたわけでさ」
男「ふーむ……」
奴隷商「ひょっとして、処女がお望みなら…………」グイ
幼女エルフ「キャッ……」
奴隷商「どうしても子どもになっちゃうんですがね」
男「……それよりあいつは何をやっている」
奴隷商「昨日入荷した武器職人でさ」
男「身の回りは我慢する。代わりにあいつをくれ」
奴隷商「まいどありぃ! おい、この旦那が今日からお前のご主人様だ」
ドワーフ(♂)「おうっ!」
おわり 男「おい、店主はいるか?」
奴隷商「これはこれは……へへ、今日はどんなご入用でしょうか?」
男「今日は多めに用立ててもらいたい。力仕事のできる奴隷を10人だ」
奴隷商「10人! ……その、言いにくいんですが、それだけの予算はお持ちで?」
男「これだ」ドサッ!
男「武具屋を始めたが、大層儲かってるぞ」
奴隷商「そうでしたか。しかし力仕事となると、今は人間の男が全て売れたところでして……その…………」
男「なんだ、はっきり言え!」
奴隷商「ドワーフが9人なら……なんとか……」
男「仕方ないな。ではそいつらを貰おうか」
奴隷商「まいどありぃ! おいおまえら! 今日からこの方がご主人だ!」
ドワーフ(♂)×9「「「「「「「「「おうっ!」」」」」」」」」
男(しかし、少し予算が余ってしまったな……)
幼女エルフ「……」 奴隷商「おまえは向こうへ行ってなさい!」
幼女エルフ「はい……」トタトタ…
男「あれはまだ売れんのか?」
奴隷商「へへぇ……曰く付きの商品の上、どうにも要領が悪いんでさぁ……」
男「ふむ……なぁ店主」
奴隷商「なんでしょ旦那」
丁稚「親方ァ! 新しい奴隷仕入れてきましたァ!」
男「! その奴隷を貰おう!」
ドワーフ(♂)「おうっ!」
おわり 兵士「ではゆめゆめ警戒を怠るでないぞ!」ザッザッザ……
奴隷商「これは大変なことになった……」
男「どうしたんだ?」
奴隷商「旦那ですか……おや? そんなに奴隷を引き連れてどうされたんですか?」
男「野暮用でな……それより沈痛な面持ちをして何かあったのか?」
奴隷商「それが……何でも先の戦争で負けた亜人どもの連合軍が王都に迫ってきているんだとか」
男「ほう、それは困ったことになったな。それで奴隷商のお前に兵士が何のようだ?」
奴隷商「城壁の外にいる亜人どもに呼応して反乱を起こさないように警戒して廻ってるらしいでさ」
男「なるほど、お前も大変だな」
奴隷商「ところで旦那、旦那の奴隷全員に斧を持たせてどうするんでさ」
男「なに、ちょっと木を切りにな」 奴隷商「…………鎧まで全員に着させて、まるで戦争に行くみたいでさ」
男「逃げられないように重りをつけてるだけだ。それとも何だ? 俺の言うことが信じられないのか?」
奴隷商「いえいえ滅相もない! 旦那は木を切りに行くだけでさ!!」
男「分かればいい。ところで奴隷商、とりわけエルフの国は戦争中に姫が捕まり大層ご立腹だそうだ。この国が負けなければ良いがな」
奴隷商「ひぃっ!! だっ旦那! もしものときは口添えを頼んまさ!!」
男「はて、何のことだかわからんな」
奴隷商「そ、そんな…………」
男「おまえら、準備はいいな?」
ドワーフ(♂)×16「「「「「「「「「「「「「「「「おうっ!」」」」」」」」」」」」」」」」
幼女エルフ「……」
つづく ドワーフ王「寡兵での陽動任務、ご苦労であった。お主には爵位を授けこの地に封ずることとする」
男「はっ」
エルフ女王「あなたには人と我らとの架け橋となるよう期待していますよ」
男「必ずや期待に答えてみせましょう……ところで女王陛下、恐れながら申し上げます。行方不明の王女は見つかりましたでしょうか?」
エルフの女王「ええ、王城に幽閉されていたところを無事に保護できました。重ねて感謝いたします」
男「そうでしたか、それは安心いたしました」
閲兵「これにて論功行賞を終了とする! 下がってよし!」
男「はっ」 男(さて、まずは自宅を引き払う準備をしないとな)
男(む? あれは)
エルフ兵1「ひったてい!」
奴隷商「ひぃっ!! 何卒ご勘弁をっ!!」
エルフ兵1「ならん! 我が国の民を虐げた罪、決して軽くないことを覚悟しておくんだな!!」
奴隷商「そんなぁ…………」
エルフ兵2「さ、君はこちらに」
幼女エルフ「……」ビクビク
エルフ兵2「心配することはないよ。君はこれからエルフの国に帰れるんだ」
幼女エルフ「はい……」
男「……」
男(ひょっとしたらこいつがエルフの姫かもと思ったが、やっぱり違ったのか……)
おわり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています