試合前の打撃練習では患部にサポーターを装着。バットを振り切れないシーンもあった。それでも「試合は気合です」と強行出場を選択。病院へも行かず、並々ならぬ意気込みでグラウンドに立ち続けている。「人がどうこうより自分が結果を出さないと試合に出られない。開幕スタメンで出られるように、もっともっとアピールしたい」。出場機会に飢える男は、新天地で巡ってきたチャンスを逃すつもりはない。

 この日の紅白戦ではマネージャーを通じて指揮官から贈られたバットを急きょ使用。「新庄監督からいただいたバットで打てて嬉しかった。ミズノにすぐ同じやつをつくってくださいと言いました(笑)。グリップエンドが大きくて、操作性が上がったと思います」と、加わった商売道具に好感触を得た。その手によくなじむ新たな相棒と共に、激戦の外野手争いを勝ち抜いてみせる。
https://www.doshinsports.com/article_detail/id=8446