野球日本代表「侍ジャパン」は２日、バンテリンドームで中日との実戦形式の合同練習を行った。

　打線に元気がなかった。６イニングの攻撃で４安打無得点。特に中軸として期待される村上、山川に当たりが出ない寂しい結果となった。

　４番に座った主砲の村上は、第１打席で福谷の直球に空振り三振。第２打席は四球を選んだものの、第３打席は田島にバットをへし折られ左飛に倒れた。一方、５番の山川は、第１打席で空振り三振、第２打席の無死一、二塁のケースでは初球を打っての併殺打。最後の打席も一邪飛に倒れ、快音を響かすことはできなかった。

　これで村上、山川と先月２５日の壮行試合から、ともに６打数無安打。鈴木がケガで辞退したことにより、打線の核として期待される２人がそろって苦しんでいる。

　ただ栗山監督は「これだけの選手たちなので、必ずそこ（ＷＢＣ）には合わせてくれる」と揺るぎない信頼を口にする。加えて「アメリカの選手が入ってくれば、化学反応が起こって一気にいける」と３日以降に合流予定の大谷やヌートバー、吉田といった選手が打線の起爆剤になると期待した。

　この日、山川らは居残り特打で振り込んだ。ＷＢＣ開幕まで残り１週間。「何とかしようとする今は準備段階。時間はまだある」。指揮官は自らに言い聞かせるように言い切った。

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