「サイン会で『自分と同じことを考えている、年上の人がいたなんて』と言ってくれる読者もいて、おじさんだから泣いちゃうんです(笑)。いわゆる自己啓発書に書いてあるのは、人生の茶帯が黒帯になる方法です。
僕みたいに仮病を使って稽古を見学している奴には、何の参考にもならない。『ナナメの夕暮れ』に収録したエッセイは、自己否定の世界を生きてきた過去の自分を戒める気持ちで書きました。生き辛さを抱えている人の役に立てば嬉しいです」

https://bunshun.jp/articles/-/8977