ここでは、「何もかも疲れた……認知症の母との地獄の日常を生きる非常勤講師」と題した「年収200万円」56歳男性(大学非常勤講師)へのインタビューをお届けする。

典型的な「高学歴ワーキングプア」
なんでマスコミは中高年の貧困に目を向けてくれないんですかね。もう何もかも疲れました……。気づいたらもう50代後半です。還暦まであと数年かと思うと、本当にこの状況から抜け出せるのか、絶望的になります。

研究者を目指して大学院でも学んだのに、ずっと大学の非常勤講師のまま。年収は200万円程度で、典型的な「高学歴ワーキングプア」です。だから、大学院時代に借りた奨学金の返済がまだ250万円も残っています。

結婚して子どもができてという当たり前の生活、ささやかな幸せを望んでいたけれど、そんなことを考えるのも空しいんです。誰か、「年収なんて関係ない」と言ってくれる女性はいないものでしょうか……。現状、誰も相手にはしてくれないでしょうけど。

埼玉県にある実家で暮らし、10年前に父は癌で亡くなり、母は5年前に脳出血を起こして認知症になってしまいました。自分が母の介護をしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d76f4a38148a957985071472bac13b123bdc0319