最後に

確かに、アメリカは日本と比べると、タトゥーに対する風当たりはマシかも知れません。しかし、一部の偏った情報に惑わされて、『アメリカは何でもあり』と判断するのは、やはり危険です。なかには、ファッションや飲酒など、日本の方が自由なこともあるのです。

アメリカでも未だにタトゥーは普通とは言い難く、保守的な人も沢山います。保守的な人たちは、なにも祖父母や父母の世代だけに限ったことではないのです。そして、いわゆるホワイトカラーと呼ばれる職業にほど、保守的な考えや偏見が根強く残っているのも事実です。

そのため、タトゥーの有無で就職の選択肢が狭まる可能性も否定出来ません。その点では、アメリカでも日本でもタトゥーに対する考え方は、さほど大差がないのかも知れません。また、『若気の至り』でタトゥーを入れた人が後に後悔して、除去手術を受ける件数は年々増えているとか。

アメリカはある意味、『自由の国』ですが、すべて自己責任の国。自由には責任が付きまとうことも忘れずに。「海外の常識」のような話はすべて鵜呑みにせず、日本に入って来ているのは情報のごく一部に過ぎないと思うようにした方が賢明です。