20万円に迫る高級スマホが売れない必然、4万~7万円モデルが主戦場へ

スマートフォンのハイエンドモデルが、10万円以上は当たり前、中には20万円に迫る新機種まで出てくるようになっている。しかし、そういった高いスマホはもうあまり売れない。今後は4万~7万円という価格帯がスマホの主戦場になるだろう。それが「必然」といえる理由をお伝えする。


スマホの性能は、基本的にはチップのパフォーマンスにかかっている。2~3年前までは少しでも快適な上位モデルを買うのがおすすめだった。ところが、最近は最上位のチップではなくても十分なパフォーマンスを得られる。
米クアルコムのチップ「Snapdragon」の場合、800番台や8シリーズが上位になるのだが、今は700番台、600番台でも多くのアプリが快適に動作する。

● 基本性能だけでなく カメラも「おなかいっぱい」だ

スマホの進化の多くの部分がカメラに寄与していた。誰もが美しい写真を撮りたいと考えたし、コンパクトデジタルカメラの代わりに、さらにコンパクトなスマホを使い始めた。当初は「もっときれいに撮れる機種」を多くの人が求めていた。

ところが、どんどんスマホカメラの画質が向上し、今や2億画素というとんでもない性能のカメラまで登場している。一眼レフカメラの中でも画素数が高い「フルサイズ」と呼ばれるモデルの標準的な画素数は2000万台で、40万円くらいするハイエンド製品でも6000万台という水準だ。

それらをはるかに上回るスマホカメラまで登場している状況で、基本性能と同様に、カメラも「おなかいっぱい」なユーザーが多くなってきたのだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/daacea7bd1dab4279469473e1a2edfdb2f22e242