30日に北広島市で開業する新球場「エスコンフィールド北海道」のファウルゾーンが公認野球規則より狭い問題で、日本野球機構(NPB)とプロ野球北海道日本ハムが、新球場を改修する代わりに、日本ハム側が野球振興のための基金をつくる方向で最終協議していることが複数の関係者への取材で分かった。基金の額は調整中とみられる。ファンは、臨場感が重視された現行のファウルゾーンのまま、野球観戦できる見込み。

 新球場の本塁からバックネットまでのファウルゾーンの距離は、約15メートル。昨年11月のNPBと12球団による実行委員会で、「60フィート(18・288メートル)以上を必要とする」と定めた公認野球規則を満たしていないと指摘された。公認野球規則の原本となる米国のルールブックでは「60フィート以上が推奨される」とされていた。

 日本ハムは「規則の解釈、認識が不十分だった」として謝罪。2023、24年シーズンのオフに現行の規則に沿うようファウルゾーンを広くする改修案を示し、23年シーズンは特例で試合を行うことが認められた。
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