就労ビザの取得に手間取っていた筒香嘉智内野手(31)が5日(日本時間6日)、マイナー契約を結ぶ米大リーグ・レンジャーズの練習にようやく合流。オフには愛着ある古巣DeNAから復帰オファーがなく、メジャー生き残りを図る。

米移籍4年目に際しメジャー契約は得られず、今春キャンプは招待選手扱いのためビザ取得が難航。野手集合日の先月20日から2週間遅れで、米アリゾナ州サプライズの球団施設に到着した。地元和歌山などで自主トレを続けていた筒香は「すごくコンディションは良い」と語り、「もちろん早く来ることができれば良かったが、ネガティブになることはなかった。戸惑いはない」と話す。

ただ、不在の間にチームはオープン戦をすでに11試合消化。ここから主力が実戦に加わってくればアピールの機会は限られる。開幕前にクビを切られた場合、先月に「日本の球団も何球団からもオファーを頂いた」と明かした通り、国内復帰が選択肢に入ってくる。巨人と日本ハムが有力視されるなか、背番号「25」を空き番にする古巣DeNA関係者は「ウチは取りにいっていないよ」と衝撃の事実を明かす。

球団の編成方針が理由で、「ウチは外野手がたくさんいるし、もし戻ってきたとしてもどこで使うの? どんどん若返りを進めているのに逆行してしまう」と説明。マイナー生活も長い筒香は、4年間で力が落ちていると分析しているようだ。