「バルーンデコイ」、ウクライナ侵攻で特需 チェコ
https://news.yahoo.co.jp/articles/26a647dd18a40d4757b88c5e77f501b21dc9fe9e

兵器を模した風船状のおとり「バルーンデコイ」を製造するチェコ企業インフレテック(Inflatech)は6日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって以降、製品への需要が急増していると明らかにした。

 バルーンデコイは合成繊維製。送風機で膨らませ、戦場でかく乱やおとりとして使われる。

 インフレテックの幹部は、製品をウクライナに販売しているかには触れず、「欧州だけでなく世界中の多くの国に販売している」とだけ述べた。生産量は1年間で倍増したという。

 マーケティング部門の責任者ポベン・クマレサン(Poven Kumaresan)氏によると、従業員約30人で毎月30~40個を製造している。

 バルーンデコイのモデルには、戦車や装甲車、戦闘機などがあり、重量は25~90キロ、設置には2~4人を必要とする。

 クマレサン氏によると、モデルとなる兵器の設計図があれば72時間以内に図案を作ることができるが、「ゼロから」作業する場合は最長で2週間かかる場合もある。

 高機動ロケット砲システム「ハイマース(Himars)」モデルの出荷には、注文から60日かかったという。インフレテックはこれまでにハイマースモデルを「数十個」出荷した。