23歳の女性が勤務する会社の社長のふりをして呼び出し、性的暴行を加えたとして、55歳の男が逮捕されました。男は電話で女性に対し、「体臭に関するクレームがある」「性行為をしてもらい、体臭を確認してもらいなさい」などと指示したとみられています。

7日午前、警察に連れられて歩く、アルバイト勤務の岩本正道容疑者(55)の姿をカメラが捉えました。岩本容疑者は神奈川県小田原市のカラオケ店で、23歳の女性に性的暴行を加えた疑いが持たれています。その手口とは、どんなものだったのでしょうか。

今年1月、女性が会社で仕事をしていると、1本の電話がかかってきました。相手の男は、自らを“女性が勤務する会社の社長”と名乗り――

社長と名乗る男
「あなたに体臭に関するクレームが入っている」
「病院を紹介できるので、小田原に行きなさい」

“体臭治療”のため、小田原市に向かうよう指示したということです。この電話をかけたのが、岩本容疑者とみられています。

社長からの指示と思い込んだ女性は、その日に小田原市へと向かい、到着すると再び電話で連絡が入り、社長と名乗る男から「性行為をしてもらい、体臭を確認してもらいなさい」と指示がありました。指示された場所に行くと、そこに岩本容疑者がいたといいます。女性をカラオケ店へと連れて行き、店内で性的暴行を加えたとみられています。

女性が会社に確認したところ、社長は女性に連絡していないことがわかり、警察に相談し、事件が明らかになりました。防犯カメラなどの捜査で、岩本容疑者が浮上しました。岩本容疑者は「記憶にない」と容疑を否認しているということです。