世界遺産・石見銀山遺跡で転落事故、観光客の女性が死亡 もたれかかった防護柵が折れ…4メートル下の川に転落か
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8日午後3時40分ごろ、世界遺産石見銀山遺跡内の羅漢町橋(島根県大田市大森町)の付近で、観光していた愛知県北名古屋市、パート女性(68)が橋が架かる銀山川に転落し、死亡した。腐食した木製の防護柵にもたれ掛かったところ柵が折れ、3・9メートル下の川に落ちたとみられる。

 大田市や大田署によると、防護柵は横約3メートル、高さ約0・8メートルで、橋の欄干とほぼ直角に位置し、2009年に設置した。市は21年4月に住民から知らされて腐食を確認後、注意喚起のコーンを置き、柱と柵にロープをくくり付けて対応してきた。23年度内に修繕する予定だった。

 現場は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、石造のアーチ橋の羅漢町橋は人気撮影スポットの一つ。大森町内は景観維持のため、防護柵など木製の道路付属物が他地域より多いという。市土木課の青戸将典課長は「早期に対応する」と話した。