生徒が米軍基地内でエアガン使い射撃訓練 京都の高校が修学旅行で 市教委「意義あった」

2023年3月8日 9:09
社会・くらし

 京都の市立高校の2年生が沖縄戦や基地問題を学ぶフィールドワークで沖縄県内を訪れた昨年10月、米軍キャンプ瑞慶覧内にあるクバサキハイスクールとの交流でエアガンを使った射撃訓練を体験していたことが7日、分かった。京都市教育委員会は沖縄タイムスの取材に対し、同世代との交流で多角的な考え方を学ぶためだったとし、「射撃訓練を含め生徒の体験には意義があった」との見解を示した。識者は「米軍側のPRに利用されかねない」と懸念している。(社会部・銘苅一哲)

 市教委によると、同校はフィールドワークを修学旅行と位置付け、生徒がテーマや訪れる場所を考える取り組みを続けている。沖縄で平和や基地問題を学ぶことも生徒が考案し、訪問先の一つとして米軍基地内を希望した。担当教員が米軍側に相談し、同年代で交流できるクバサキハイスクールが選ばれた。
 訪問したのは2年生約30人。米軍将校を育成する予備役将校訓練課程(JROTC)、芸術、体育、音楽の四つのコースに分かれて交流し、JROTCを選択した6人がエアガンによる射撃訓練を体験した。生徒は訪問前にコース選択したが、JROTCで射撃訓練があることは事前に知らされていなかった。

 米海兵隊太平洋基地はツイッターで交流の様子を投稿し、迷彩服を着た市立高校の生徒がライフル型のエアガンを構える写真を掲載した。現在は削除されている。

※略※

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1115490