[WBCコラム] 韓国戦登板の有力ダルビッシュ、果たして韓国が攻略できるのか。
1) なぜ韓国戦先発でダルビッシュなのか。
 今回のWBCで日本代表チームは大谷、ダルビッシュ、佐々木、山本で先発陣を組んで、アメリカやドミニカと比べても引けを取らないほど華麗な先発陣を構築しました。
 このうち、韓国戦にダルビッシュを内定している状態です。ただし、体調がまだ完璧ではないことから、変更の余地はあります。
 日本の立場では大谷-ダルビッシュ-佐々木-山本につながるローテーションでグループ予選を通過し、トーナメントで大谷を2回使うために、こういう先発ローテーションを決めたようです。

2) 韓国はダルビッシュ相手に攻略が不可能なのか。
 周りから「ダルビッシュも優れた投手なのに、私たちが攻略できるのか」という質問を本当にたくさん受けました。その質問に対する答えは「YES」でした。
 実は韓国にとってはダルビッシュがそれなりに良い相手で、残りの3人の先発投手とは相性が最悪です。
 韓国の打者はボールカウントの戦いと変化球を打ち返すには優れた能力があるが、圧倒的な球威で投げ込まれたり特急変化球で2指先争いを強いられると打席で結果が良くない部分があります。
 そして最近韓国に来た外国人選手たちを見ると多様な変化球を上手に駆使する選手たちよりは圧倒的な球威で投げ込むタイプが韓国で良い実績を収めました。

 日本の先発陣で大谷はファストボールとスライダーが非常に優れており、佐々木はファーストボールとフォークボール球威が圧倒的なタイプで、山本もフォーシームとスプリッターが主な武器です。
 こういう投手たちがツーピッチで叩いてサブ球種を一つ、二つずつ投げると韓国の打者は対処するのが非常に難しいと思います。
 しかし、ダルビッシュはあの3人の選手とは違って、さまざまな球種を駆使しながらピッチングをするスタイルです。
 もちろんダルビッシュが持っている球種があの選手たちだけが下手なのかと聞かれたら、それは違います。ダルビッシュが客観的に見て、あの上に言及された選手たちより優れていれば優れていて、落ちる選手ではありません。
 ただ、韓国が強みを持っているボールカウントの戦いと変化球を打ち返す能力を考えてみると、他の選手に比べて攻略する確率がもう少しあると思います。
 大谷、佐々木と対戦すると9対1、山本と対戦すると8対2、ダルビッシュだと7対3くらいの確率だと思う。