米銀行シリコンバレーバンクが経営破綻 金融危機以来、米銀最大規模
https://www.asahi.com/articles/ASR3C12XMR3BULFA03C.html

 米連邦預金保険公社(FDIC)は10日、米銀行のシリコンバレーバンクが事業を停止し、預金を管理下に置いたと発表した。カリフォルニア州のSVBファイナンシャル・グループ傘下で、テック企業などとの取引で知られる。FDICによると、2022年末時点の総資産は2090億ドル(約28・2兆円)、預金残高は1754億ドルだった。米紙ニューヨーク・タイムズによると、2008年の金融危機以降、銀行の破綻(はたん)としては米国で最大という。

 FDICによると、シリコンバレーバンクはカリフォルニア州とマサチューセッツ州に17の支店を構えている。FDICは設立した受け皿組織に保護対象の預金を移管し、管財人となった。FDICの預金保護額は最大で25万ドルだが、「限度額を超える預金額は未確定」という。

 取引先のテック企業の資金繰り悪化などで預金の引き出しが相次いでいると報道されていた。8日には増資計画などを発表していたが、信用不安から預金の引き出しが続き、資金繰りに行き詰まったとみられる。