(オープン戦、阪神5ー3巨人、12日、甲子園)2番手で登板した阪神のブライアン・ケラー投手(28)は4安打3四球1死球で3点を奪われて、2回2/3で降板した。1軍生き残りをかけたマウンドで結果を残せず、2軍行きが決まった。

「いい投球ではなかったが、自分の反省すべき点をみつけて、次にいかしていきたい」

六回2死一、三塁でブリンソン(前ジャイアンツ)の左手甲にぶつけて降板。開幕ローテ候補だった助っ人は前向きな発言を繰り返したが、岡田監督の答えは出ていた。

「そう(2軍に)なると思うよ。そらもう、(1軍で)投げるところはないと思う」

191センチの長身から投じる速球を武器に、三振を奪える先発タイプとして期待された。ところが、春季キャンプでも状態が上がらず、指揮官から「日本の野球をなめたらあかんよ」と投げ込み不足を指摘されても、マイペース調整を貫いた。

昨季はマイナーで31試合に登板し、6勝5敗、防御率3・27。5日の教育リーグ・中日戦(ナゴヤ)で4回を無失点で汚名返上かと思われたが、開幕1軍枠から脱落することが決定的となった。