ヌートバーはアメリカ国籍を持ち、アメリカ代表としての出場資格も持っている。それ故、日本代表の一員としてアメリカを破ったヌートバーが、今後アメリカ国内で“裏切り者”扱いされないかと心配する声が相次いでいるのだ。

そして、残念ながら野球ファンの恐れは現実のものとなってしまっていた。
22日午後3時前(日本時間)、日本の優勝後にWBCの大会公式Twitterアカウントは《The people love Lars.》と記すとともに、優勝トロフィーを抱え笑顔のヌートバーの写真を投稿。この投稿に多くのファンから感謝のリプライが寄せられる中、こんな声が。

《he is a traitor and should be banned from the USA》

「traitor」とは英語で裏切り者の意味。この文章を翻訳すると、「彼は裏切り者で、アメリカから追放されるべき」となる。

ヌートバーを裏切り者扱いする声はこれだけではない。Twitterには、次のような投稿が並んでいた。

《Lars is a traitor》
《Lars Nootbaar, YOU are a traitor》

中には《Lars Nootbaar is a traitor. He’s a Japanese spy》と「日本のスパイ」呼ばわりする人まで。