二人がお似合いだと夕闇も噂するほど 付き合い初めから古い間柄のよう
店明かりが照らした横顔は愛され顔 夜風が心地よいほろ酔いの季節です
川沿いの静けきを黙って歩くも風情 花びらの散る色が鮮やかに浮かぶよ

夜桜デート 君を酔わせた 愛しい頬も染めて
まるで夢のようなひとときに アホみたいにシビれてる
小悪魔めいた 笑いしぐさも無邪気にできる人よ
心を捕らえて離さない 唇やまつ毛さえ

「雅かなぁ」

過ぎる電車を二人眺めながら話したね 月夜の寂しさも君となら良き時よ
何をして欲しいのか俺はそこが知りたいね 粗雑になだれ込む二人でもなかろうに
内巻きの髪を今日 慕うように撫でさせて 影映えの街の灯に 艶やかな姿よ

夜桜デート 君が抱かれた うれしく炎燃えて
絵になる二十歳の面影といつの日か懐かしむ
山手通りへ抜ける坂道 息を切らし上る
朝まで見つめていたいけど
明日も仕事で早い

「嫌になるねぇ」

夜桜デート 君を酔わせた 愛しい頬も染めて まるで夢のようなひとときに アホみたいにシビれてる
幸せ過ぎて涙溢れる おかしい話だけど
何故この胸苦しいの
会えなけりゃ乱される

「春ですねぇ」と来たもんだぁっと!