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いつも白木屋へ誘う変わらぬお前へ───
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0001それでも動く名無し
垢版 |
2023/03/26(日) 13:17:10.33ID:R8dUZMOk0
なあ、お前と飲むときはいつも白木屋だな。
一番最初、お前と飲んだときからそうだったよな。
俺が貧乏浪人生で、お前が月20万稼ぐフリーターだったとき、
おごってもらったのが白木屋だったな。
「俺は、毎晩こういうところで飲み歩いてるぜ。金が余ってしょーがねーから」
お前はそういって笑ってたっけな。

俺が大学出て入社して初任給22万だったとき、
お前は月30万稼ぐんだって胸を張っていたよな。
「毎晩残業で休みもないけど、金がすごいんだ」
「バイトの後輩どもにこうして奢ってやって、言うこと聞かせるんだ」
「社長の息子も、バイトまとめている俺に頭上がらないんだぜ」
そういうことを目を輝かせて語っていたのも、白木屋だったな。

あれから十年たって今、こうして、たまにお前と飲むときもやっぱり白木屋だ。
ここ何年か、こういう安い居酒屋に行くのはお前と一緒のときだけだ。
別に安い店が悪いというわけじゃないが、ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ。
油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない。
なあ、別に女が居る店でなくたっていい。
もう少し金を出せば、こんな残飯でなくって、本物の酒と食べ物を出す店を
いくらでも知っているはずの年齢じゃないのか、俺たちは?
でも、今のお前を見ると、
お前がポケットから取り出すくしゃくしゃの千円札三枚を見ると、
俺はどうしても「もっといい店行こうぜ」って言えなくなるんだ。
お前が前のバイトクビになったの聞いたよ。お前が体壊したのも知ってたよ。
新しく入ったバイト先で、一回りも歳の違う、20代の若いフリーターの中に混じって、
使えない粗大ゴミ扱いされて、それでも必死に卑屈になってバイト続けているのもわかってる。
だけど、もういいだろ。
十年前と同じ白木屋で、十年前と同じ、努力もしない夢を語らないでくれ。
そんなのは、隣の席で浮かれているガキどもだけに許されるなぐさめなんだよ。
0002それでも動く名無し
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2023/03/26(日) 13:17:32.73ID:R8dUZMOk0
( ´Д`)y━・~~
0003それでも動く名無し
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2023/03/26(日) 13:18:27.54ID:R8dUZMOk0
今は随分と偉くなってしまったお前へ───

なあ、お前と飲むときはいつも白木屋だな。
一番最初、お前と飲んだときからそうだった
あの頃は浪人生でバイトもロクにできないお前に良くおごってやったっけ。
良い大学出て良い会社入る事だけが幸せか?俺は目の前で得れる金しか興味ないって
言うと、苦笑いしながら哀れんでたな、おごって貰ってる身分で。
お前が入社した頃はまだ景気も良くてバイトの俺のが稼いでたな。
あれから十年たった時も、たまにお前と飲むときもやっぱり白木屋だった。
ここ何年か、こういう安い居酒屋に来るのは俺と一緒のときだけだとお前言っていた。
俺が頼んだ安いツマミには一切手を付けず、ジョキのビールさえ飲まず
お前は瓶ビールだけを飲んでたな。何が入ってるか判らない、これは本物の酒と食べ物
じゃないと訳の判らないことを言っていた。一流企業に入社して残業が大変なのか
ノルマが厳しいのか知らんがちょっと神経質、いや精神病気味に見えて心配したもんだ。
0004それでも動く名無し
垢版 |
2023/03/26(日) 13:19:04.72ID:I3DoE7eo0
たかだか30歳で毎回たっかい居酒屋行ける訳ねえだろ
このコピペ本当嫌い
0006それでも動く名無し
垢版 |
2023/03/26(日) 13:20:10.84ID:G6pz6Ks20
>>3
逆視点あったんか
0007それでも動く名無し
垢版 |
2023/03/26(日) 13:20:43.97ID:R8dUZMOk0
あの頃の俺たちへ​───────

仕事帰り、信号待ちでふと目をやると若者ふたりが騒いでいる。
どうやら後ろに見える白木屋から出てきた友人同士のようだ。
ふたりとも、顔を赤くして悩みのなさそうな笑顔を浮かべている。

そんな光景が俺を10年前の白木屋に連れ戻す。
向かいに座った友人は30代にしてフリーターを続け、先の見えない人生を送っていた。
思えば、彼は俺が貧乏学生の頃にメシをよくおごってくれた。
それは彼にとって自己顕示欲を満たすためのものだったかも知れないが、それでも 貧しかった当時の俺には本当にありがたかった。
だが俺はその頃仕事が軌道に乗り、ちょっとした「勝ち組」気分に浮かれ目の前で 現実に打ちのめされたような友人を見下し、侮辱し、突き放してしまった。
彼はヨレヨレの千円札3枚をテーブルに置くと「はは、そういえば仕事があった…」 と呟くように言い、恥じるような、堪えるような表情で席を立った。

それから彼には会っていない。もっていた携帯も解約されたようだ。

若者コンビがこちらを指さしながら変わらぬ笑顔で騒いでいる。
これからの人生はきっと平坦ではないだろうけど、それでも今を楽しむことに罪はない。
俺はきっと10年前のあの日を後悔している…

信号が青になり、我に返った俺はアクセルを踏み込む。
ガヤルドのエンジンから強いトラクションを感じつつ鋭く加速する。
白木屋の看板と若者コンビはあっと言う間に遠ざかる。
目の端に映るミラーの中で点になったのはあの頃の俺達だった。
0008それでも動く名無し
垢版 |
2023/03/26(日) 13:22:20.10ID:Ub6yakU30
泣いた
0009それでも動く名無し
垢版 |
2023/03/26(日) 13:23:01.77ID:R8dUZMOk0
( ´Д`)y━━━━━━━━━━┛"""
0010それでも動く名無し
垢版 |
2023/03/26(日) 13:24:59.35ID:c/mOLLszd
これ嫌い
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