関西大学の宮本勝浩名誉教授は、野球日本代表「侍ジャパン」が優勝した国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の日本国内への経済効果が654億円に上るとの試算を発表した。大会が想定以上に盛り上がったため、開幕前の予測を58億円上方修正し、2017年の前回大会の試算(343億円)を大きく上回った。

 今大会は、最優秀選手(MVP)に輝いた大谷翔平選手の投打にわたる活躍などの効果で、ユニホームやタオルといった公式グッズが品薄となるなど、関連商戦も盛り上がった。新たな試算では、強化試合や壮行試合関係の売り上げを36億円から41億円に、東京ドームで行われた1次ラウンドと準々決勝ラウンドの売り上げを87億円から104億円に、それぞれ引き上げた。