野球日本代表「侍ジャパン」の一員として第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりの優勝に貢献した西武・源田壮亮内野手が28日、3日後に迫ったシーズン開幕の1軍メンバーから外れることが明らかになった。WBCで右手小指を骨折したためで、渡辺久信GMによると、日本代表・栗山英樹監督からは「ナベちゃん、ごめんね、ごめんね」と何度も謝られたという。

 WBC2戦目となった1次ラウンドの韓国戦(東京ドーム)で、二塁走者として帰塁した際に右手小指を骨折した源田。渡辺GMは「骨折と聞いた時は、(出場続行は)無理だと思ったが、本人の意思が強く、意外にやれると言っていた」と語る。

 栗山監督とは何度もコミュニケーションを取ったといい、「『ナベちゃん、ごめんね、ごめんね』と何度も謝られた」と振り返る。源田は2試合欠場した後、準々決勝以降は患部にテーピングを巻いた状態で執念の出場を続け、世界一に貢献。「本人と栗山監督の意思を尊重し、こちらからストップをかけるつもりはなかった」と渡辺GMは述べた。