地元メディアのコール・トゥー・ザ・ペンは「吉田正尚は2023年のレッドソックスを奮い立たせるか」と題して特集。WBCで大会記録を更新する13打点をマークした新戦力に、スーパースター級の期待を寄せた。

 「苦難の2022年(78勝84敗でア東地区の最下位)とカギになる選手の流出にもかからわず、レッドソックスはマニー・ラミレス以来の才能あふれる選手により生き返る可能性がある。それは吉田正尚だ。その名前は、すぐニューイングランド中に鳴り響くことになる。規格外の才能とボストンらしい練習熱心さ、そして決意をもって、Rソックスをサプライズ・チームに変身させるかもしれない」

 マニー・ラミレスはメジャー通算555本塁打。04年は球団86年ぶりのワールドシリーズ優勝で『ルースの呪い』を解き、マニーはシリーズMVPを獲得。17年は高知ファイティングドッグスでもプレーした。

 さらに、同メディアは吉田がFA流出した大物より上だと論じた。「レッドソックス打線にとってザンダー・ボガーツの移籍は極めて大きな痛手だった。だが、WBCで猛爆した非常にスペシャルな選手が春季キャンプにやって来た。吉田はボガーツのアップグレード版だ。WBCから判断すると、スーパースターとしてブレークするのを期待せよ。新人王はおろか、MVP候補として語られる可能性さえある」

 ボガーツは球宴選出4度、通算156本塁打。昨年12月、パドレスと11年総額2億8000万ドル(367億円)でFA契約を結んだ。