経済産業省が29日示した令和5年度の電力需給見通しによると、関西エリアの夏の電力供給は余裕があると予測されている。
電力供給の余裕度を示す「予備率」はに猛暑を想定しても7月=11・7%、8月=13・6%、9月=12・9%となっている。

背景には主に、原子力発電所が比較的順調に稼働していることがある。

関西電力の原発は、中性子の急減を検知して1月に自動停止した高浜原発4号機(福井県高浜町)が今月25日に営業運転を再開し、現在5基が稼働している。
今夏には、定期検査中の高浜1、2号機も再稼働を予定している。


その結果、今年8月の関西の電力供給力は3190万キロワットで、前年同月から約17%増加。
一方、需要は猛暑の想定で2920万キロワットで、前年夏季の最大需要電力実績から約7%増える見通しとなっている。

https://www.sankei.com/article/20230329-OM36PBEDQFPSBIG2AAYUQJDOBQ/