中井卓大は移籍を決断するべき? レアル下部組織で出場4分、積み上げられていない経験値

レアル・マドリードの下部組織に所属するMF中井卓大は、将来が大きく期待されている選手の1人だ。しかし、現在は厳しい状況に置かれている。

中井は9歳の頃からマドリーの下部組織でプレー。その後順調にカテゴリーを上げていき、今はトップチームの1つ下にあたるカスティージャ(Bチーム)に所属している。

その中井はトップチームの練習にも何度か参加。先日にもルカ・モドリッチやロドリゴ、アントニオ・リュディガーら錚々たるメンバーとともに笑顔で練習に臨む姿がSNSに公開されており、日本でも話題となった。

しかし、“トップチームの練習に参加”という響きこそ良いが、そこには厳しい現実がある。中井はスペイン3部を戦うカスティージャで今季わずか1試合、それもたったの4分間しかプレーできていない。それ故に、トレーニングメンバーにチョイスされているという事実もあるのだ。さらに言えば、カスティージャからトップチームのトレーニングに参加している選手は多くいる。中井だけが特別というわけではない。

トップチーム昇格の可能性も報じられることがあるが、カスティージャで出場できていない以上、実現は0%に近いだろう。同チームでコンスタントに出場している選手でさえ、トップチームへの扉を開くのは難易度が高い。

世界最高のクラブであるマドリーでプレーするのは並大抵のことではなく、トップ選手たちとトレーニングを重ねることも確かに成長に繋がるだろう。しかし、育成年代は試合に出場してなんぼ。まだカスティージャ1年目ということを考慮しても、ゲーム経験が少ないのは非常にもったいない。中井は今年で20歳と、とびきり若いわけでもないのでなおさらだ。

現在トップチームに定着しているダニエル・カルバハルやルーカス・バスケスは、トップチーム昇格後、他クラブに渡って経験を積み、マドリーでの地位を築いた。またアクラフ・ハキミは、マドリーを離れる決断をし、今や世界最高峰のSBとなった。中井がサッカー選手として成長するためなら、彼らのような選択肢があってもいいはずだ。

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