私大の初期費用、過去最高を更新 首都圏下宿生、225万円

 首都圏の私立大に2022年度入学した下宿生の受験費用や敷金・礼金、生活用品費などを含めた初期費用が、平均225万5380円で過去最高を更新したことが6日までに、東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)の調査で分かった。前年度より2万1600円多く、1%の負担増となった。

 昨年5~7月、栃木、埼玉、千葉、東京の4都県に組合がある11の大学・短大で、新入生の保護者を対象に調査票を郵送し、約4200人分の回答を分析した。

 下宿生の交通、宿泊を含む受験費用は前年度より1万1300円増え、26万5300円。家賃は600円増の6万7300円、敷金・礼金は1万1400円増の24万6700円だった。生活用品費は1700円減の31万9千円。大学への初年度納付金は、文部科学省のデータに基づき135万7080円とした。

 一方、自宅から通学する私大生の費用は、前年度より1900円増の161万2280円だった。