0001それでも動く名無し
2023/04/08(土) 08:33:33.62ID:5QzvngIZ0まず最も多く言及されているのが、ゲーム業界の環境の変化。数百円で購入できるような安価なダウンロード専用ソフトの存在や、インディーゲームの販売なども据え置き機で始まったことが、KOTYの選考に大きな影響を与えました。もともと「大手企業がフルプライスで販売したパッケージのゲームが面白くなかったことを皆でネタに昇華する」ために生まれた側面もある賞のため、作り込みが甘くて当然な安価なゲームが据え置き機に進出してきたことで、本来の存在意義が揺らぎ始めていたようです。
ダウンロード専用ゲーム以外にも、オンライアップデートの存在も批評を難しくしました。発売時にひどいできだったゲームも、後にアップデートが重ねられ、改善する事例が増えたのです。
さらに、近年「アセットフリップ」と呼ばれる、粗製乱造なゲームソフトが大量に登場したことが追い打ちをかけました。これは、著作権フリーの素材やテンプレートを流用した粗製乱造を指すもので、KOTYに限らず、ゲーム業界全体で問題となっています。このアセットフリップにより、KOTYでは日本のCEROレーティングを通したゲームのみを扱う方針に転換。その結果、扱えるゲーム自体が減少しました。
また、5ちゃんねるそのものが下火になったことや、KOTYを悪用しようとする者を排除するために参加ハードルを高くする必要に迫られたことなどから、選考の鈍化も進行。他にもさまざまな原因が重なり、2022年の大賞なしと、2023年の休止が決定しました。
思えば2004年から20年近く続いたKOTY。始まって数年の盛り上がりが絶頂だった時期に比べ、今はゲーム業界も、ゲームハードも、ゲームソフトも、そしてインターネットも、事情が大きく変わりました。今では誰がやっても、皆が納得する「今年一番のクソゲー」を決めること自体が不可能な環境になってしまったのかもしれません。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2304/06/news171.html