ホワイトソックスのマット・デビッドソン内野手が6日(日本時間7日)の本拠地ヤンキース戦で9回に登板。本職はDHだが、7点ビハインドと一方的な展開でマウンドに上がり、切れ味抜群のカーブで昨季のナ・リーグMVPジャンカルロ・スタントン外野手を空振り三振に仕留めた。地元メディアは「マット・デビッドソン>ショウヘイ・オオタニ」などと、右肘靭帯損傷を負うまで二刀流でメジャーを席巻したエンゼルスの大谷翔平投手よりも上と“絶賛”している。
 ホワイトソックス完敗ムードで沈むギャンティード・レート・フィールドをデビッドソンが沸かせた。7点ビハインドの9回、この日はスタメンを外れていた内野手が4番手でマウンドへ。メジャーでは大差のついた試合で、投手の“節約“のために野手が登板することは珍しくないが、デビッドソンの投球は出色の出来だった。

 まずは先頭ガードナーを92マイル(約148キロ)の直球で一ゴロ。そして、打席に昨季のナ・リーグMVP&本塁打王の大砲スタントンを迎えた。直球を3球続けてファウル、ボール、ファウルと追い込むと、3球目は72マイル(約116キロ)のカーブ。これは高く浮いてファウルとなったが、5球目も71マイル(約114キロ)のカーブを投じる。今度は低めに決まる切れ味抜群のボール。スタントンのバットは空を切った。