◇セ・リーグ 中日9―2巨人(2023年4月14日 バンテリンD)

 帰ってきた若き主砲が強竜打線を目覚めさせた。左膝手術から復帰した中日・石川昂がプロ初の4番で出場し、完全復活を告げる左翼線二塁打を放った。

 「あの1本から3点が入ったし、よかったです。自分が上がってきて勝ててよかった」

 3打席凡退で迎えた7回2死無走者。鍵谷の高めカットボールを捉えて左翼線を破った。代走・高松を送られベンチに戻ってナインと笑顔でハイタッチ。その後、2死満塁からの飛び出した木下の走者一掃の二塁打の呼び水となり、先発全員安打の今季最多15安打9得点、今季初連勝&最下位脱出につなげた。

 負傷した昨年5月27日のオリックス戦以来11カ月ぶりの1軍戦。22歳以下の4番は、球団では59年の江藤慎一以来64年ぶりだった。立浪監督からも「雰囲気を感じる打者。うちの中で4番は彼しかいない」と称えられた。

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