0001それでも動く名無し
2023/04/15(土) 13:41:31.65ID:KNn/7vv80千葉大学の一川誠教授らは、過去の豪雨や地震などの災害が起こった際に自治体からの避難情報が出ても住民の実際の避難につながらなかったとされる事例を受け、避難行動をシミュレーションする実験を行いました。
実験では日常の風景から実際の自然災害の状況を写した数十枚の写真を用意して、写真には「避難所がすでに開設」「対象地域の方がすでに避難」「対象地域のほとんどがすでに避難」といった文章が添えられていて、架空のシチュエーションが複数、用意されました。
これらを20人の参加者に見せて危険度の高さと避難の必要性を判断させました。
その結果、「対象地域のほとんどがすでに避難をしています」との記載があるものほど、組み合わされた写真が危険度が低い風景で危険度を高く評価したり「避難の必要性が高い」と判断したりする傾向にあることが分かりました。
これはすべての人が行動や判断の前提に持つ“偏り”の一つ、「同調バイアス」が働いたことが原因だとみられるということです。
一川教授らは、災害時の自治体からの情報発信の中にも周囲の避難の状況を記しておくことが「避難の必要性に対する判断を促すのに有効だと示唆された」としています。