新海監督「すずめの戸締り」中国で記録的な大ヒット 歴代最高2100万人

 【北京共同】新海誠監督のアニメ映画「すずめの戸締まり」が中国で記録的な大ヒットとなっている。3月24日に公開されて以降の累計観客数は2100万人を超え、日本アニメ映画の歴代記録を更新。若い世代の心をつかみ、快進撃を続けている。邦人拘束事件などで日中関係が緊張する中でも日本文化の根強い人気は健在だ。

 日本アニメ映画では2016年に中国で公開された新海監督の作品「君の名は。」が歴代最高だった。中国の映画専門アプリ「猫眼プロ版」によると、「すずめ―」の観客数は14日時点で2164万人、興行収入は7億2千万元(約140億円)。「君の名は。」は2068万人、5億7500万元だった。

 中国には新海監督の熱心なファンが多い。「映像の精緻な美しさと、細やかに描かれた感情や純愛が作品の魅力」。大学3年の宋イセイさん(20)は語る。「すずめ―」は東日本大震災がテーマと聞き、下調べしてから見たという。謎めいた猫がかわいく、お気に入り。作品中で重要な“扉を閉める”際に唱える言葉が耳に残り、ノートに書き留めた。

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