「漁港のおっちゃんが取り押さえた時点で警備体制はゼロ点」岸田首相襲撃 背景に“安倍元首相のトラウマ”

今回の事件で思い出されるのは、9か月前の安倍晋三元首相の銃撃事件だ。

「もちろん、岸田さんは現役の総理大臣ですし、安倍元首相のときよりSPの数は圧倒的に多かった。だが、それにしては見直すべき点はいくつもあったと思います」

 そのひとつが冒頭にあった、容疑者を一般人が取り押さえている点だ。

「SPや警備にあたる警察官がもっとも注意を払うべきは“不審人物”。容疑者は大きなリュックサックを背負っていて、漁港に集まる聴衆の中で明らかに浮いていた。それは取り押さえた一般人でも気付くほどで、結果的に彼が2発めの爆発物の着火を防いでいます」

 では、なぜSPや警察らは容疑者に気づけなかったのか?

「安倍元首相の襲撃事件の経験が大きく影響していると思います。安倍元首相は山上徹也被告に背後から襲撃され凶弾に倒れた。そのため、今回の警備は岸田首相の背後に多くのSPや警察官を配置していました」
https://news.yahoo.co.jp/articles/781101e4d948408669ba10f668325f5925e73178