投打の二刀流として突出した成績を残しているのはもちろん、イメージも抜群。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが昨年10月に発表したスポーツ選手の好感度調査では、5年連続で1位に選出された。スキャンダルとは無縁で、グラウンドにゴミが落ちていればさりげなく拾ってポケットに回収する立ち居振る舞い。

 日本時間15日のレッドソックス戦では、自らのスライディングで土がかかった相手二塁手のズボンの裾を手でポンポンと払ってあげると、「神対応」と日米で話題になったばかりである。スポンサーが放っておくわけがない好青年、聖人君子ぶりなのだが、一方でこんな声がある。

報道陣から、「WBC出場を決断をする上でやはり栗山監督の存在は大きかったか?」と聞かれ、「本人を目の前に本当に申し訳ないですけど、恐らく誰が監督でも出たいなという気持ちは前向きだった」と返答。会見場には「大谷流ジョーク」と笑いが起きたが、「いや、あれは本音だと思いますよ」と、日本ハムの元担当記者がこう言う。

「すぐさま、『自分の知っている監督が指揮を執ってくれるのか、そうでないかは、選手にとって大きいところではあるので、栗山監督だからこそというのはあるかもしれないですね』とフォローしてましたが、2人の師弟関係はどちらかといえば、栗山監督の片思いというか一方通行。日ハム時代から、師弟愛とか絆とかウエットな感情を大谷から感じたことはない。