日本時間17日のグリズリーズとのプレーオフ(PО)初戦(7回戦制)に途中出場し、自己最多となる5本の3点シュートを決めるなど29得点をマーク。レジェンドの一人であるマジック・ジョンソンが1996年にPОでマークした、「ベンチスタートからの25得点」を抜いて球団記録を更新した。

 PО白星発進に貢献した日本人フォワードの活躍に、「キング」の異名を持つレブロン・ジェームズ(38)は「彼のサイズ(203センチ、104キロ)と身体能力はチームに躍動感をもたらしている。相手の控えにタフな選手が揃っているので、彼の活躍で対抗できた」とニンマリだ。

 ジェームズはかねて八村を「1対1に強く、ディフェンスも日々、上達している。何よりも献身的な姿勢を貫いている」と高く評価している。

 チーム最年長のベテランでエースでもあるジェームズのお墨付きを得たことで、今オフ、元の所属球団が優先的に交渉できる制限付きFAになる八村は安泰か。ジェームズはチームの編成にも影響力を持っており、ロブ・ペリンカGMに八村との再契約を進言する可能性があるからだ。

 今オフの八村の契約は最低でも3年総額約40億円規模になると予想されている。来季(2023-24年)、サラリーキャップの基準額は今季の約202億8000万円から約217億円に上がることも、八村のレ軍残留には追い風だ。