前週のオーガスタ女子アマからショップに1キロの列
 マスターズ開催前週に開催されたオーガスタナショナル女子アマチュア。最終日のみマスターズが開催されるオーガスタナショナルGCで開催され、パトロン(ギャラリー)も入場します。
 コース内はマスターズ期間ほど人は多くないのですが、1カ所だけ1キロ近くあるのではないかと思われる長蛇の列ができていました。それはこの日が今年のオープン日となるお土産のショップ。今年の新作商品や売り切れ必至の人気商品を買おうとするパトロンの列でした。
 こうした物販商品、今年のマスターズでは大会期間中に約7000万ドル(約94億円)の売上が見込まれていたそうです。この金額はどれほどすごいものなのでしょうか? 比較対象として日本のゴルフトーナメントを調べてみるも、お土産は売っていますが、商品も少なく売上データを取得することでできませんでした。
 そこで、他のプロスポーツのマーチャンダイズを調べてみると、サッカーのJリーグが物販の売上状況を発表しています。そのデータを見ると、2021年度のJ1全20チームを合わせた年間物販収入が約72.79億円。J2全22チームが23.85億円でした。合計して96.64億円。つまりマスターズの期間中だけで日本のプロサッカー1部・2部を合わせた金額に匹敵する売上をあげているのです。
 なぜそこまで人気なのでしょうか? 答えは簡単、すべての商品が会場に来ないと購入することができないからです。
 パトロンの中には朝イチでショップに直行して大量の商品を購入し、一度パーキングに戻って商品を置いてから観戦をするという方が目立ちます。また、観戦よりもマスターズのお土産欲しさに会場に来るという方々も多く、中には自家用ジェットでお土産だけを購入しに来るという強者もいるそうです。
 さて、この貴重なマスターズグッズですが、大会終了後はオークションサイトやフリマサイトで取引されています。日本でも「マスターズ お土産」などと検索すると、マスターズグッズを販売しているサイトが数多くヒット。値段をチェックすると購入金額の数倍の値段で売られています。