「置き配」で届けられた荷物の盗難に悩まされていた男性が、位置情報がわかる「AirTag」を入れたおとりの荷物を自宅前に仕掛けたことで、容疑者逮捕となりました。
留守中の玄関前に宅配便の荷物を置く「置き配」。配達員と接触が要らず、コロナ禍で普及したこの置き配を巡ってトラブルが…。
被害にあった名古屋市内の自営業の男性(35):
「玄関の前や駐車場に置いてあった商品がなくなってた。最初は自分が勘違いかと思ったが、何度も頻繁に起こったので間違いないなと」
名古屋市内に住む自営業の35歳の男性は、1カ月ほど前から、ゲーム機やフィギュアなどの「置き配」の盗難に少なくとも5回以上、悩まされていたと言います。

被害に遭った男性(35):
「絶対捕まえたいと思ったので」
そこで思いついたのが「AirTag」の活用です。鞄や財布に入れておくことで、スマートフォンから位置情報を検索できる、優れもののAirTag。

被害に遭った男性(35):
「封がされている状態でここの隙間から入れた感じです。犯人からはまっさらな状態に見えてるように」
男性は自宅玄関先の駐車場に、宅配便の荷物に見せかけてゲーム機とこのAirTagを仕込んだ段ボールを置いたのです。
おとりの荷物を置いて2日経った18日。

被害に遭った男性(35):
「iPhone開いたら(位置情報が)動いてたんで、気付いて追いかけた」
別の荷物を配達に来た業者の男が男性の自宅を離れたあと、AirTagの位置情報も遠ざかっていくのを確認。
男性が追いかけて声をかけたところ、犯行を認めたといいます。

被害に遭った男性(35):
「『許して下さい、すみませんでした。全部返します』と土下座されて…」
窃盗の疑いで逮捕されたのは、名古屋市昭和区の配送業・鷹沢貴史容疑者(28)です。
調べに対し、鷹沢容疑者は容疑を認め「これまでに複数回、被害者男性宅の宅配物を盗んだ」と供述していて、警察は余罪を追及する方針です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4a0cf9d7ff4ae9620de48fbe529fa8eebd67d80b