今年に入って、韓国の劇場街では空前の「日本アニメブーム」が起きている。1月と2月に韓国のボックスオフィス1位となった「The first SlamDunk」に続いて、3月には「すずめの戸締まり」が35日間もボックスオフィス1位を独占した。


 韓国ドラマに攻撃的なまでの出資をしてきたネットフリックスでさえも、ここ最近、韓国ドラマへの投資を減らしているという。

「ネットフリックスの韓国コンテンツへの投資が、オリジナルドラマの制作から、韓国の放送局で放送されるドラマの海外版権だけを買う方式に旋回している。ドラマ制作の10%程度の費用さえ持てば、海外版権が確保できるからだ。

 いずれにせよ、韓国ドラマは日本をはじめとしたアジア市場や、中南米などの新興市場を狙ったコンテンツなので、ネットフリックスとしてはオリジナルシリーズにこだわる必要がない」(ドラマ制作会社代表)

 過去の栄光と人気に安住するコンテンツでは、絶えず新しさと楽しさを追求する大衆を満足させることができない。

 2020年のポン・ジュノ監督の「パラサイト~半地下の家族」がアカデミー4作品賞を受賞して世界を驚かせた韓国映画、2021年の「イカゲーム」でアジアを抜け出しグローバルなメインストリームに躍り出た韓国ドラマが、今、業界に蔓延するバブルとマンネリズムによって、コロナの終息と共に突然の危機に瀕している。


https://news.yahoo.co.jp/articles/220793af0cbd8642a87dc9442371967bb21d0378?page=1