試合後に取材に応じた新庄監督が、逆転勝ちを許した先発の伊藤に苦言を呈した。

　指揮官が「ちょっと悲しい・・・」と振り返ったのは三回、五回の先頭打者に四球を与えた場面。特に五回は逆転につながる先頭四球となり、「一番嫌いな先頭へのフォアボール、あれは・・・」と絶句。「技術の問題なのか、気持ちの問題なのか分からないけど」と首を傾げ、「せっかく５点取り返して、あそこでバシッと抑えてくれるはずが」と悔しがった。

　伊藤の次回登板について問われると「誰が（他に）います？」と苦笑い。それでも「次こういう投球が続いたら考えますよ。仕事なんで。プロ野球なんで」と、次回の登板内容次第ではローテを剥奪する可能性を示唆した。

　ＷＢＣ帰りの伊藤は、この日が今季４度目の先発。初回に３点を失い、その後味方が逆転してくれたが、五回先頭に四球を与えると、森に逆転２ランを浴びた。毎回安打を許し、４回０／３を６失点。５四球も与え、マウンドで両手を膝につき、悔しがり、ベンチでは呆然とした表情で試合の行方を見守っていた。